第11話
アチアチ山に雪がふる!
キラキラマウンテンは、第二星界のシンボルともいえる神聖な山。その頂には「スノーストーンの像」と呼ばれる石像があり、そのヘソに「星石」をはめ込めば山に雪が降るという。雪解け水は山を降り、カラカラに乾いた第二星界の大地をうるおしてくれるはずだ。
エレファンの猛烈な鼻息によって、キラキラマウンテンの頂上近くまで吹き飛ばされたワタルたち。ところが、「スノーストーンの像」のヘソに空いているのは、星形の穴だ。一方、ワタルたちが持参したそれは、まるで漬け物石。ムリに穴に押し込んでみるが、当然おさまるはずがない。困り果てるワタルたちだったが…。
第12話
お忍びマシン忍神丸
第三星界は、おもしろロマンの世界。ところが、あたりは穴ぼこだらけで、「ロマン」からはほど遠い景色が広がっている。第三星界が誇る湖・アチャラコチャラ湖があちこちに移動しているためだ。湖の中州には小豆栗山城があり、城主・尾羅ノムガナもドワルダーの呪いで悪の手先となっている。
イカダに乗り込み、周囲の様子を観察するワタルたち。だが、第三星界に来て早々、ノムガナの配下・ウーロンティによって捕らえられ、城へ連行されそうになる。一行の窮地を救ったのは、ノムガナに仕える忍者・鬼輪伴宙太と魔神・忍神丸。それに忍犬のホッシーだった。
第13話
恐怖のヘンテコヨガ
鬼輪伴宙太からの情報をもとに、カンダーラの町を目指すワタルたち。だが、ひと足遅く、アチャラコチャラ湖はすでに別の場所に移動した後だった。何はともあれ、湖の次なる行き先を探らなくてはならない。そんな中、ワタルたちは、この町の支配者・ダイブタッタが人々にヘンテコなヨガを教えている様子を目撃する。湖が移動を始めてからというもの、カンダーラの地面はハマったら最後、決して抜け出すことができない「恐怖の大地」となっていた。建物も地面に沈みかけ、住民は安心して暮らすことができない。そんな人々の弱みにつけこみ、ダイブタッタは「ドワルダー流ヨガによる空中浮遊術」を伝授するといつわっては、法外な授業料を巻き上げていたのだ。
第14話
パンダの町は上が下?
「オリオンのタクト」を求め、ワタルたちはチャンハイの町へとやって来た。一見するとごく普通の町だが、建物には綱が張り巡らされ、至るところに砂時計が置いてある。実はこの町、33時間33分33秒ごとに天地がひっくり返ってしまうのだ。町中の砂時計は、その時間を計るためのものだった。
ワタルたちは町のサーカスを観ようとテントに入るが、なぜかお客はゼロ。団員も空中ブランコが得意な美少女・チェンミンと、ピエロの海太郎のふたりだけだ。天地逆転現象のせいで人々がサーカスまがいの生活を送るようになり、客足は遠のくばかり。大勢いた団員もひとりふたりと辞めていく中、旅人の海太郎がピエロ役を買って出たのだという。
第15話
パララッケで大洪水!
「オリオンのタクト」の使い方を知る人物を探し、ワタルたちはプポンペン村へとやって来た。村には「実りの灯」と呼ばれる祠があり、その炎で鍛えた農機具を使うと作物がよく育つという。この聖なる炎を狙う不届き者が、辺り一帯の支配者・ジサマだ。ジサマは金にものを言わせて付近の土地を買い占め、「実りの灯」を渡すようしつこく迫っていた。
ところが、村人たちの心配ごとは、これだけではなかった。川の中州にあるプポンペン村は、大量の海水が逆流する現象「パララッケ」に悩まされていた。湖が動き出してからというもの、川に流入する海水は増え続ける一方で、人々は不安な毎日を過ごしている。だが、唯一の避難場所である対岸はジサマの土地だ。彼は人々の弱みにつけこみ、「実りの灯」と引き替えに自分の土地を提供すると持ちかけていた。
第16話
ホッシー怒りの一球!
「オリオンのタクト」の助けを借り、ついにアチャラコチャラ湖にたどり着いたワタルたち。中州にそびえる敵の本拠地・小豆栗山城に乗り込むも、のっけからノムガナの罠にはまり、地下牢に閉じこめられてしまう。ひとり脱出に成功したヒミコも、見張りのゴーキントンに見つかってそのまま戻ってこない。どうにか牢を出たワタルたちは、脱出したはずのヒミコを別の牢屋で発見するのだが…。どうも彼女の様子がおかしい。
腰元に変装して宴会に紛れ込んだワタルたちは、ついにノムガナを捕らえることができた。湖をもとに戻せと詰め寄るワタルたちに、ノムガナは魔神シュテンカクを召喚。尾羅家伝来の名刀「マチャムネ」を振り回し、龍神丸と忍神丸に襲いかかる。
第17話
龍神丸 宇宙へ行く!
ワタルたちの活躍で、ようやくもとの姿を取り戻した第三星界。ところが、突如現れた謎の宇宙船に、ヒミコと海火子がさらわれてしまった! では、今ワタルたちと一緒にいるヒミコは……? 彼女の名はプリプリ姫、星界山のはるか彼方にある「宇宙界」のお姫様だ。だが、彼女の故郷・テクマク星がドワルダーの手下・マルダルマに乗っ取られ、今や宇宙界は大混乱だという。しかも、プリプリ姫とヒミコはウリふたつ。以前から姫を付け狙っていたマルダルマは、間違えてヒミコを誘拐してしまったのだ。プリプリ姫の従者・ポシェットから事情を聞いたワタルたちは、宇宙界を、ヒミコを救うべくテクマク星へと向かうのだった。
第18話
天気予報は晴のち嵐
敵の本拠地・スターゲイト・タウンを目指す中、ワタルたちはクラップタウンの青年・ニキサクと出会う。町の支配者・アキノソーラは「お天気コントロール雲」を乗り回し、天候を思うままに変化させて人々を苦しめていた。晴れかと思えば、次の瞬間には雨のち大風、そして雪……という具合に、コロコロと天気が変わってしまう。おかげで作物はまともに育たず、町の青年団もアキノソーラに悪戦苦闘する毎日だ。
ニキサクに町を案内してもらう最中、ワタルたちはアキノソーラと遭遇する。お天気コントロール雲に乗り上空から攻撃を仕掛けてくる敵に、ワタルは「星のフラメンコ」で対抗。鳥たちにつつきまわされ雲が落っこちたアキノソーラは、魔神ギャラクシーコマンダーで勝負に出る。
第19話
どっちが本当のお姫様?
ワタルたちが次にやって来たのは、ロボットたちが暮らす工業都市・メロロポリス。そこではマルダルマがロボットたちを激しくコキ使い、「地上戦艦」なる兵器の開発を進めさせていた。町を歩き回る中、ワタルたちは瀕死のロボットと出会い、その命を救う。ロボットは、開発責任者・メンテナンスマンに逆らい、サビつけ液をかけられ捨てられていたのだ。ロボットから事情を聞き、ワタルたちはマルダルマの移動要塞に乗り込む。ところが、侵入早々に見つかってしまい、一行はマルダルマ一味とひと悶着。そこに牢を脱走したヒミコが乱入するのだが…。
第20話
走れスペーストロッコ!
戦いのドサクサの中、ついにプリプリ姫を捕らえたマルダルマたち。敵は「星力」を封印したカギのありかを聞き出そうと、姫の前でハナラッキョを食べまくる。ハナラッキョが大嫌いな彼女にとって、これは耐え難いゴーモンだ。見かねたポシェットは、テクマク星のシンボル「太陽の塔」にカギを隠したと白状。喜び勇んで「太陽の塔」へと向かうマルダルマだが、ポシェットが教えた情報は真っ赤なウソだった。ワタルたちと連絡を取るべく、ポシェットはひとり要塞を脱出する。
ワタルたちと無事に合流を果たしたポシェットは、今まで隠してきた「星力」の秘密を明かす。「星力」とはテクマク星を司る巨大なエネルギーで、宇宙界のバランスを保つ必要不可欠のものだ。その力を狙うマルダルマに対し、姫は「星力」を封印。カギを持って第三星界へと逃れたのだという。そのためテクマク星は本来の軌道を大きく外れ、宇宙界の星々も滅亡の危機に瀕しているのだという。