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2024/01/24

「魔神英雄伝ワタル 35周年感謝祭」のレポートを公開!

『魔神英雄伝ワタル』の35周年を記念して、1月13日(土)調布市グリーンホールにて『魔神英雄伝ワタル 35周年感謝祭』が開催された。

ステージには戦部ワタル役の田中真弓さん、忍部ヒミコ役の林原めぐみさん、剣部シバラク役の西村知道さん、渡部クラマ役の山寺宏一さん、虎王&翔龍子役の伊倉一恵さんというメインキャスト5人が揃い踏みしてトーク。

さらには、a・chi-a・chiさん、高橋由美子さん、三重野瞳さんという歴代『ワタル』シリーズの主題歌を担当したアーティストたちも勢揃いしてライブを披露するという、超豪華なイベントだけに、ファンの熱狂もひとしお。

そんなイベントの様子をレポートしていこう。

 

 

昼の部は14時にスタート。

映像とともに「ワタル……ワタルよ」という龍神丸(CV. 玄田哲章)の声が流れると、会場のファンたちに「龍神丸」と呼ぶよう促す。

「声が小さいぞ」というお約束の返しがあったが、この日を待ち焦がれたファンたちは1回目から大きな声を出していた。

そしてさらに大きな声で、会場のみんなから「龍神丸―!」の声が響き渡ると、画面に龍神丸が登場!

こうして感謝祭の幕があがると、最初はa・chi-a・chiのふたりが登場し、『魔神英雄伝ワタル』のエンディングテーマ「a・chi-a・chiアドベンチャー」でスタート。

曲の途中からはほかのアーティスト、キャストたちも合流し、一緒に歌うという華やかなスタートとなった。

 

 

 

MCの木曽さんちゅうさんが登場し、キャスト、アーティストの順に挨拶が行われると、メインキャスト5人によるトークコーナーへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初のトークテーマは初登場シーンということで、戦部ワタルの初登場『魔神英雄伝ワタル』第1話「救世主は小学四年生」、虎王初登場の第21話「魔界プリンス 虎王登場!」の場面カットを見つつ、当時を振り返る。

そんななか、田中さんが話を脱線させたり、自由奔放に振る舞うのを山寺さんたちがツッコんだりと、笑いの絶えない楽しいやりとりが続く。

 

 

 

次のトークテーマは各自が思う名場面、記憶に残っているシーンで、『魔神英雄伝ワタル2』第32話「ヒミコの夢はどんな夢?」の大人?ヒミコ(林原さんチョイス)、『魔神英雄伝ワタル』第18話「熱いの熱いのとんでけー!」でクラマが許されるシーン(山寺さんチョイス)、『魔神英雄伝ワタル』第2話「ふしぎアイテムへん玉みっけ!」で、「みりん」と10回言わされたシーン(西村さんチョイス)を振り返った。

ここでは、大人ヒミコを最初に収録したなどの秘話も飛び出し、さらにはラジメーションのことにも話が及ぶと、突然田中さんが亀有ミカ役で山寺さんに絡みだすなど、ここでも田中さんの奔放さは爆発していた。

 

 

 

 

その後、キャストからのメッセージ映像コーナーに映り、龍神丸役の玄田哲章さん、スズメ役の宮村優子さんからの映像が紹介された。

宮村さんからは、田中さんが台本にイタズラ書きをしてセリフを変えてしまうという有名なエピソードが暴露されたが、この話はファンの間では有名な話だけに、大きな盛り上がりをみせていた。

 

 

続いては歴代の主題歌が披露されるライブコーナー。

高橋由美子さんが『魔神英雄伝ワタル2』前期オープニングテーマ「Step by Step」、前期エンディング「君に止まらない〜MY GIRL,MY LOVE〜」。

 

 

 

 

続いて三重野瞳さんが『超魔神英雄伝ワタル』前期オープニング「ひとつのハートで」、前期エンディング「BOYS BE AMBITIOUS」。

 

 

 

 

最後に田中さんと伊倉さんが『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』オフィシャルイメージソング「Prism」を披露した。

 

 

 

お馴染みの曲の生ライブに熱狂する客席では、手拍子や歓声が自然と湧き、たくさんのペンライトが揺れていた。

デビュー当時の髪型・衣装を彷彿とさせる格好で笑顔を振りまく高橋さん、「めっちゃ楽しくない?」とファンと一体となって感情を爆発させる三重野さん。

そして「Prism」に関しては、今回振り付けがついてそれを初披露するという貴重な機会となった。

それから山寺さんと林原さんが読み上げる贅沢な告知コーナー、フォトセッション、最後の挨拶と続いて、『魔神英雄伝ワタル』オープニング「Step」を出演者と会場のみんなで歌うエンディングへ。

客席は、追っかけ部分や「Don’t Stop!」などの合間部分も完璧に歌っており、非常に大盛り上がりのライブとなった。

 

 

「みんな、今日は本っ当にありがとうございました。楽しかったです。これからも『魔神英雄伝ワタル』、応援よろしくお願いします!」(田中)

そんな締めの挨拶が行われ、約2時間にわたる昼の部が閉幕した後……突然モニターには新作TVアニメ『魔神創造伝ワタル』の超特報が流れ、会場にはどよめきと歓声が巻き起こるのだった。

 

 

 

 

 

 


昼の部終了から約2時間後、外では雪混じりの雨が降る中、夜の部がスタート。

昼の部と同じく、龍神丸の映像から、a・chi-a・chiさんとゲスト陣による「a・chi-a・chiアドベンチャー」のライブ、冒頭の挨拶が行われた。

夜の部はオープニングから拍手がいつまでも鳴り止まず、ファンの熱狂が伝わる幕開けとなった。

 

 

 

 

 

 

 

メインキャスト5人によるトークコーナーは、『魔神創造伝ワタル』の超特報映像と、龍神丸からのお告げを見てのリアクションから始まった。

最初のトークテーマ・初登場シーンでは、ヒミコとクラマの初登場の第1話「救世主は小学四年生」、シバラクの初登場である第2話「ふしぎアイテムへん玉みっけ!」。

 

 

 

 

次のトークテーマ・記憶に残っているシーンでは、『魔神英雄伝ワタル2』第31話「シネマの町に闇がくる!」で山寺さんの台本にイタズラ書きをしたこと(田中さんチョイス)と、『魔神英雄伝ワタル』第39〜43話の一連のクライマックス(伊倉さんチョイス)が挙げられた。

さらには、アフレコ収録後によく中華屋で食事をしていた思い出話など、『ワタル』チームの仲の良さが改めて語られ、会場も暖かな空気に包まれた。

また、伊倉さんが第44話での龍神丸とワタルのお別れシーンを見てもらい泣きしたという話をすると、会場からも「うん、うん」といった共感の大拍手が巻き起こっていた。

続いて、キャストからのメッセージ映像コーナーでは、海火子役の高乃麗さん、聖樹役の伊藤健太郎さんからの映像が流れた。

ここでは両者とも示し合わせたかのように、田中さんによるイタズラ書き被害を報告していた。

その流れからコーネンキーズ結成秘話での田中さんのいい話も紹介され、

「ワタルはおもしろカッコいいけど、やっぱり真弓さんが、おもしろカッコいいんですよ!」(山寺)

の名言が飛び出すと、会場からは大きな拍手が湧き起こった。

 

 

 

続いて、歴代の主題歌が披露されるライブコーナー。

夜の部では、高橋由美子さんが『魔神英雄伝ワタル2』後期オープニング「Fight!」、後期エンディング「虹の彼方に」。

 

 

 

 

 

三重野瞳さんが『超魔神英雄伝ワタル』後期オープニング「POWER OF DREAM」、後期エンディング「がんばって」。

 

 

 

 

 

最後に田中さんと伊倉さんが「Prism」を披露した。

高橋さんのライブでは、客席からグッピーコールが起こるなど、会場全体がノリノリ。

パープルの衣装にチェンジした三重野さんは、会場全体のファンに目配りする温かいライブに。

そして「Prism」では、最初に田中さんと伊倉さんによるサビの振り付け講座が行われ、会場全体で振りコピをするという、一体感のあるライブとなった。

 

 

 

 

 

 

続いて昼の部同様、山寺さんと林原さんが読み上げる告知コーナー、フォトセッション、最後の挨拶と続く。

順調に挨拶が続くなか、最後の田中さんが、a・chi-a・chiさんの挨拶を真似たり、亀有ミカのキャラで感謝を伝えたりと、ここにきて大暴れし、まさかの客席からツッコミが入って爆笑に包まれる。

シリアス一辺倒ではなく、笑顔もあるという、ある意味『ワタル』らしい締めとなった。

そこからの、出演者と会場のみんなで歌う「Step」は、泣き笑い入り混じる感情のなか、昼の部に負けないほどの熱気に。

 

 

 

 

 

「本当に今日は、ありがとうございました! これからも『魔神英雄伝ワタル』、忘れないでください。本当にありがとうございました!」(田中)

田中さんの最後の挨拶で、夜の部も大盛況のまま閉幕。

夜の部では大きな拍手がいつまでも、いつまでも鳴り止まなかった。

イベントに対する感謝でもあり、もっと見たいというアンコールのようでもあり、そして、またみんなで会おうという誓いのようでもあり。

『ワタル』がいかに愛されている作品なのかわかる、そんな素敵なイベントだった。